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トヨタが公開した次世代バッテリーEVの革新技術とは

電気自動車(EV)は、環境に優しく経済的で、静かで快適な乗り心地を提供するというメリットがあるが、航続距離や充電時間、コストなどの課題もある。トヨタは、これらの課題を解決するために次世代型の電池や空力技術など、様々な新技術を開発している。トヨタが公開した次世代BEVの革新技術について、詳しくご紹介する。

トヨタが目指す次世代BEVとは?航続距離1,000kmや全固体電池などの新技術を紹介

トヨタ自動車は、電気自動車(EV)の性能向上に向けて、次世代型の電池や空力技術など、様々な新技術を開発している。

2026年には、これらの技術を搭載した次世代BEV(バッテリーEV)を市場に投入する予定だ。

航続距離1,000kmを実現する次世代電池

次世代BEVには、4種類の次世代電池が採用される。3種類は液系リチウムイオン電池で、エネルギー密度やコスト、急速充電性能などに優れたものだ。もう1種類は全固体電池で、安全性や耐久性、充電時間などに優れたものだ。

これらの電池は、次世代BEVの商品力向上に大きく貢献するとされ、航続距離1,000kmを可能にする。これは、現行のbZ4Xと比べて約2倍の距離だ。また、急速充電も20分以下で行えるため、長距離移動や時間のないときでも快適に利用できる。

空気抵抗を低減する空力技術

次世代BEVには、空気抵抗を低減する最新の空力技術も採用される。これは、ロケットに使われている極超音速空力技術をBEVに適用したもので、三菱重工業と共同で技術検討を行っている。

クルマの形状にとらわれずに空気抵抗を軽減できることが特徴だ。これにより、魅力あるデザインと空力性能を両立できる。また、空気抵抗をより少なくすることで航続距離をさらに延ばすことも可能になる。

クルマ屋だからこそ出来る技術

次世代BEVには、トヨタが長年培ってきたクルマ屋だからこそ出来る技術も盛り込まれる。例えば、eAxleの小型化や、次世代半導体技術の採用などだ。

また、次世代BEVには、Arene OSという新しいオペレーティングシステムや、フルOTA(Over The Air)という遠隔アップデートの機能も搭載される。これらの技術は、クルマの機能や性能を常に最新の状態に保つだけでなく、お客様の好みやニーズに合わせてカスタマイズできるようになる。

例えば、マニュアルEVという機能では、ギアチェンジやエンジンブレーキなど、マニュアル車のような操る楽しさを味わえる。

トヨタの次世代BEVはどうやって作られるのか?ギガキャストや自走組立ラインなどの革新的なモノづくり技術を解説

トヨタの次世代BEVはどうやって作られるのか?ギガキャストや自走組立ラインなどの革新的なモノづくり技術を紹介。

トヨタは、BEVの開発において、クルマの性能やデザインだけでなく、モノづくりの革新にも力を入れている。その中でも注目されるのが、ギガキャストと自走組立ラインという二つの技術だ。これらは、従来の自動車生産に比べて、コストや工程を大幅に削減し、柔軟性や効率性を高めることができると期待されている。

ギガキャストとは

ギガキャストとは、大型の鋳造設備で、複数のアルミ部品を一つのパーツとして成型する技術だ。鋳造とは、高温で溶かした金属を型に流し込んで固める方法で、プレスや溶接に比べて、部品の統合や軽量化が可能だ。

トヨタは、次世代BEVで車体を前部・中央・後部の3つに分ける構造を採用するが、そのうちの前部と後部でギガキャストが採用される予定だ。

今まで後部パーツは86個の板金部品を33工程で生産していたものを、ギガキャストで一つの部品に集約でききる。これにより、開発費や工場投資、部品の在庫管理などが大幅に削減できるというメリットがある。

また、ギガキャストで作られた部品は、強度や剛性が高く、車両の走行性能や安全性にも期待がある。

ギガキャストは、米テスラが先行して採用している技術で、トヨタはその改良版とも言えるものを開発している。トヨタは、ギガキャストの導入により、車両の原価を最大40%削減できると見込んでいる。

自走組立ラインとは

ギガキャストで作られた前後のパーツに、モーターやバッテリー、サスペンションやタイヤなどを取り付けたベアシャシー(車体の骨格)を、工場内で自走させて移動させる技術だ。

従来の自動車生産では、車体をフックで吊ったり、ベルトコンベヤーに載せたりして、工程ごとに移動させていた。しかし、BEVは排ガスを出さないので、モーターやバッテリーがあれば工場内を自走できる。そのため、工場内にカメラやセンサーを設置し、遠隔制御でベアシャシーを誘導することで、コンベヤーなどを省くことができる。

自走組立ラインの利点は、工場のレイアウトや生産ラインの変更が容易になることだ。コンベヤーがなければ、工場内のスペースや道路を自由に使え、生産台数や車種の変更にも柔軟に対応できる。また、コンベヤーの設置やメンテナンスにかかるコストも削減できる。

自走組立ラインは、トヨタが独自に開発した技術だ。トヨタは、自走組立ラインの導入により、工程や工場投資を半減できると見込んでいる。

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