2024年2月21日の気になる自動車ニュース

フォルクスワーゲン、アッパーミッドサイズ初のEVワゴン「ID.7 ツアラー」を発表

フォルクスワーゲンは、新型バッテリEV搭載の「ID.7 ツアラー」を世界初公開した。同モデルはヨーロッパにて、2024年第1四半期に先行販売される予定である。

アッパーミッドサイズクラスでは初のEVワゴンで、同社がラインナップするパサートヴァリアントと合わせて、ガソリン、ディーゼル、PHEV、EVといった多様な駆動タイプをカバーするという。同モデルは、ブランドの最上位モデルであるID.7(セダン)のワゴン版で、空力的に不利なワゴンボディにも関わらず、Cd値0.24を実現している。

2つのバッテリサイズが用意され、最上位バージョンは最大685kmの航続距離を達成すると予想。リアの収納スペースは、5名乗車時で最大605Lの荷物を積めるスペースを提供し、リアシートを収納して2名乗車する場合、積載量は最大1714Lまで拡大可能としている。

そのほかの特徴として、ARヘッドアップディスプレイを標準装備したほか、マッサージ機能や空調機能を備えるオプションのシート、スマートガラスを備えたパノラマサンルーフ、それら車両装備を制御する新しいWellness In Carアプリでプレミアムクラスの体験を提供するという。

フォルクスワーゲンは、ID.7 ツアラーを「ファミリー層や長距離を走るドライバーにとって、完璧なエステートモデルだと言える」と評価している。EV専用工場で生産するID.7 ツアラーを、2024年からヨーロッパで販売する予定である。

ポルシェ、パナメーラに新しいe-ハイブリッドシステムを搭載

ポルシェは、新しいe-ハイブリッド(プラグインハイブリッド)パワートレイン技術を採用した新型「パナメーラ4 E-ハイブリッド」と「パナメーラ4S E-ハイブリッド」を発表した。日本国内における予約受注開始日、価格、仕様などは決まり次第発表される。

今回発表された新しいパワートレーンは、e-ハイブリッドパワートレーンへの市場の関心が高まっていることを受けて開発されたもの。パナメーラ4 E-ハイブリッド、パナメーラ4S E-ハイブリッドともに新しいe-ハイブリッドシステムと大幅に改良されたV型6気筒2.9リッターツインターボエンジンを搭載する。

パナメーラ4 E-ハイブリッドはエンジン出力が224kW(304PS)で、346kW(470PS)のシステム出力と650Nmの最大トルクを発生し、0-100km/h加速は4.1秒、最高速は280km/h。電気航続距離は96km(WLTPサイクル、EAER city)とした。

また、パナメーラ4S E-ハイブリッドはドライビングダイナミクスと高回転域での持続的なパワー供給に重点を置いたといい、エンジン最高出力は260kW(353PS)、システム出力は400kW(544PS)、最大トルクは750Nm。0-100km/h加速は3.7秒、最高速は290km/hに達する。

先代モデルと比べ、パナメーラE-ハイブリッドの全モデルは電気航続距離の延長、充電速度の向上、スロットルレスポンスの改善など、ほぼすべての分野での走行性能の向上を実現している。
最高出力140kW(190PS)、最大トルク450Nmの新しい電気モーターは先代よりも大幅にパワーアップしており、F1由来のエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーを採用し、自然吸気エンジンのようなレスポンスを実現するという。

ポルシェは、パナメーラに新しいe-ハイブリッドシステムを搭載することで、環境性能と走行性能の両立を図ったとしている。同社は、パナメーラのe-ハイブリッドモデルの販売比率が約60%に達していると明らかにしている。

メルセデス・ベンツ、直列4気筒ターボ搭載の「メルセデス AMG GLC 43 4MATIC」を発売

メルセデス・ベンツ日本は、「GLC」のスポーツモデルとして直列4気筒 2.0リッター直噴ターボエンジンを搭載する「メルセデス AMG GLC 43 4MATIC(BSG 搭載モデル)」(以下、GLC 43)を発売した。価格は1170万円である。

最高出力310kW(421PS)、最大トルク500Nmを発生する直列4気筒 2.0リッター直噴ターボエンジンを搭載している。このエンジンは、ベルト駆動式スターター・ジェネレーター(BSG)と48V電気システムを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用しており、低速域でのトルクアシストや回生ブレーキ、アイドリングストップなどの機能を備える。

また、AMGスピードシフトTCT 9速オートマチックトランスミッションとAMGパフォーマンス4MATIC可変トルク配分式4輪駆動システムを備えており、高い走行性能と安定性を提供するという。0-100km/h加速は4.9秒、最高速は250km/h(リミッター作動)に達する。

外観は、AMGスペシフィックなデザインを採用しており、フロントバンパーには大型のエアインテーク、サイドスカートにはAMGロゴ、リアバンパーにはディフューザーとAMGパフォーマンスエグゾーストシステムの4本出しテールパイプを装備している。
また、19インチのAMG5ツインスポークライトアロイホイールやAMGナイトパッケージも標準装備となっている。

内装は、AMGスポーツシートやAMGパフォーマンスステアリングホイール、AMGスポーツペダルなどの専用装備を備えており、スポーティーな雰囲気を演出している。また、MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)インフォテインメントシステムやAMGトラックペースなどの先進的な機能も利用できる。

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