
レクサスは2026年9月1日、「NX」の新型モデルを世界初公開しました。
メーカーの正式な位置づけはフルモデルチェンジではなく「一部改良」ですが、今回の変更内容は非常に大規模です。新世代ハイブリッドシステムをはじめ、ボディ剛性、足まわり、エクステリア、インテリア、先進安全装備まで幅広く刷新されています。
特にPHEVの「NX450h+」は、EV航続距離が日本仕様で140km超を目標とするなど、電動化性能が大きく進化しました。
発売については2026年末以降、各地域で順次予定されています。日本での正式な発売日や価格は、2026年9月9日時点では発表されていません。
今回は、新型レクサスNXの発売時期、デザイン、ボディサイズ、ハイブリッド・PHEVシステム、価格予想、現行型からの変更点まで、現在判明している情報をまとめます。
新型レクサスNXが2026年9月1日に世界初公開
レクサスNXは2014年に初代モデルが登場したクロスオーバーSUVです。
2026年7月末までに90以上の国と地域で累計約190万台が販売されており、現在ではレクサスを代表するグローバルモデルのひとつとなっています。
今回発表された新型モデルの開発テーマは「DISCOVER YOUR EDGE」。
従来のNXが持つスポーティさとSUVとしての実用性を維持しながら、電動化時代に合わせて走行性能や快適性をさらに高めることが狙いです。
フルモデルチェンジではなく「一部改良」
今回の新型NXで注意しておきたいのが、モデルチェンジの扱いです。
新しいエクステリアやインテリアだけを見るとフルモデルチェンジのようにも感じられますが、レクサスは公式発表で「NXを一部改良」としています。
そのため、現時点で「2026年にNXがフルモデルチェンジした」と表現するのは正確ではありません。
一方で、
- 新世代ハイブリッドシステム
- e-Axle
- ボディ剛性強化
- サスペンション変更
- ステアリング変更
- PHEV用新型バッテリー
- エクステリア刷新
- インテリア刷新
- Lexus Safety System +の更新
など、変更範囲は一般的な一部改良よりかなり広くなっています。
新型NXの発売時期は2026年末以降
レクサスの公式発表では、新型NXは2026年末以降、各地域で順次発売予定とされています。
ただし、日本仕様について「2026年○月○日発売」といった具体的な日程はまだ発表されていません。
日本向けの開発値としてNX450h+のWLTCモードEV航続距離が公表されていることから、日本市場への導入そのものは十分に考えられます。
現時点では、
2026年末から2027年初頭にかけて日本仕様の詳細発表・発売が行われる可能性
を考えておくのが自然でしょう。
正式な発売日は、今後のレクサスからの発表を待つ必要があります。
新型レクサスNXのボディサイズ
新型NXの主要諸元は、プロトタイプ値としてすでに発表されています。
| 項目 | 新型NX | 従来型比 |
|---|---|---|
| 全長 | 4,690mm | +30mm |
| 全幅 | 1,865mm | ±0mm |
| 全高 | 1,660mm | ±0mm |
| ホイールベース | 2,690mm | ±0mm |
| タイヤ | 235/60R18・235/50R20 | – |
大きな変化は全長です。
従来型より30mm長い4,690mmとなる一方で、全幅、全高、ホイールベースについては基本的に変更されません。
そのため、大幅改良を受けながらも、現在のNXが持つ日本の道路環境でも扱いやすいボディサイズは維持されています。
全幅1,865mmというサイズも変わらないため、現行NXから乗り換える場合でも車幅感覚に大きな違いは出にくそうです。
新型NXのエクステリアは大幅刷新
今回の改良では、NXの外観にも大きく手が入っています。
基本的なサイドシルエットを残しながら、フロントまわりを中心に、よりシンプルでスポーティなデザインへ変更されました。
フロントデザイン
新型NXでは、ヘッドランプやコーナリングランプなどの機能部品をグリルと一体感のあるデザインに変更しています。
フロントグリルには空力性能と冷却性能を意識したメッシュデザインを採用。
従来のNXと比べると、フロントまわりの各パーツを独立して見せるのではなく、ひとつの造形としてまとめる方向へ進化しています。
アウターミラーやモール類についても、クロームメッキを多用するデザインからブラックを基調とした仕様へ変更されました。
新しいヘッドランプと「ダブルLシグネチャー」
ヘッドランプでは、ターンシグナルとデイタイムランニングライトを組み合わせたダブルラインを採用しています。
リアにはレクサス初となる「ダブルLシグネチャー」を採用。
左右のL字型ランプと中央のLEXUS発光ロゴによって、ワイド感を強調するデザインとなりました。
新色も追加
ボディカラーは新色を含む9色が用意されます。
新色として、
- SONIC TELLUS
- TITANIUM CARBIDE GRAY(F SPORT)
などが発表されています。
ただし、日本仕様で設定されるカラーについては今後変更される可能性があります。
インテリアは12.3インチ+14インチディスプレイ
インテリアも新型NXの大きな変更点です。
運転席前には12.3インチ液晶メーター、センターには14インチのナビゲーション/マルチメディアシステムを配置します。
2つのディスプレイを水平基調で配置することにより、視線移動を減らしながら、室内を広く見せるデザインとしました。
ステアリングホイールも新デザインとなり、透過表皮を使ったレスポンシブヒドゥンスイッチも採用されています。
単純にディスプレイを大型化するのではなく、物理的な造形とデジタル機能を融合させているのが新型NXの特徴です。
新機能「Sensory Concierge」を採用
新型NXでユニークなのが「Sensory Concierge(センサリーコンシェルジュ)」です。
イルミネーションだけでなく、
- 音楽
- 空調
- シート温度
- フレグランス
などを連携させ、車内の雰囲気を変える機能となっています。
用意されるモードは、
- INSPIRE
- RADIANCE
- REVITALIZE
の3種類です。
さらに5種類のフレグランスが用意され、そのうち3種類の専用カートリッジを車内に搭載可能とされています。
走行性能や燃費だけでなく、車内で過ごす時間そのものを付加価値として提案している点は、プレミアムSUVであるNXらしい進化です。
新型NXは新世代ハイブリッドシステムを採用
パワートレインも今回の改良における重要なポイントです。
発表されたプロトタイプには、
- NX450h+
- NX350h
- NX300h
が記載されています。
ただし、これは世界各地域向けを含むラインアップです。
NX300hが日本で発売されるかどうかを含め、日本仕様の最終的なグレード構成はまだ正式発表されていません。
e-Axleを新採用
新型NXのハイブリッドシステムでは、トランスアクスル、モーター、PCUを一体化したe-Axleを採用します。
小型化、軽量化、低重心化に加え、インバーターには電気損失の少ないSiC(シリコンカーバイド)パワー半導体を採用。
電力効率を改善することで、燃費性能と動力性能の両立を狙っています。
新型NXの主要パワートレイン
| モデル | エンジン・駆動方式 | システム出力 | 0-100km/h |
|---|---|---|---|
| NX450h+ | 2.5L・AWD | 215~240kW | 6.0秒 |
| NX350h | 2.5L・AWD/FF | 140~180kW | 7.1~7.8秒 |
| NX300h | 2.0L・FF | 145kW | 9.2秒 |
※地域・仕様によって異なる開発中の暫定値です。
NX450h+はEV航続距離140km超へ
新型NXの中でも特に大きく進化するのがPHEVの「NX450h+」です。
新開発のリチウムイオンバッテリーを搭載し、電池出力は従来比で8%向上。
電池容量についても、北米を除く仕様では従来比30%向上すると発表されています。
日本仕様のEV航続距離は、
WLTCモードで140km超
を目標として開発中です。
現時点では最終的な国土交通省審査値ではなく開発中の数値ですが、実現すれば日常的な移動の多くをエンジンを使用せずに行える可能性があります。
DC急速充電にも対応
さらに新型NX450h+では、DC急速充電への対応も発表されています。
PHEVは自宅などでの普通充電を中心とするモデルが多いものの、急速充電に対応することで長距離移動時の使い勝手も向上します。
電動式の充電リッドも採用されるなど、充電に関する利便性が大きく強化されました。
ボディ剛性も大幅に向上
一部改良とは思えないほど大きく手が入っているのがシャシーです。
新型NXではフロントとリアのボディ構造を強化するとともに、フロアクロスの追加やトンネル部への補強を実施。
レクサスによれば、
- フロア剛性:約25%向上
- サスペンションタワー剛性:約30%向上
とされています。
ボディ剛性を高めることでハンドリングを改善するだけでなく、乗り心地やロードノイズ低減にも効果があるとされています。
ステアリングやE-Fourも進化
ステアリングホイールは従来より10mm小径化され、直径360mmとなりました。
さらに、ステアリング操作量に応じてギア比を変化させる「バリアブルラックギア」を採用。
市街地では取り回しやすく、速度が高い場面では自然な操舵感を得られるよう調整されています。
E-Fourも制御を変更し、発進時や滑りやすい路面だけでなく、直進時を含めて後輪を継続的にモーター駆動する制御を導入しています。
新型NXは単純なパワーアップではなく、ドライバーが操作したときの自然な反応や安定感を重視した改良となっています。
Lexus Safety System +も最新版へ
予防安全装備には最新の「Lexus Safety System +」を採用します。
センサーによる認識範囲を広げることで、より多くの事故シーンへの対応を目指しています。
主な改良内容として、
- レーダークルーズコントロールの制御改善
- 地図情報を活用した減速支援
- レーンチェンジアシストの改良
- プリクラッシュセーフティの対応範囲拡大
- ドライバーモニターの強化
- ドライバー異常時対応システムの改良
- アダプティブハイビームシステムの改良
- 自転車やバイクにも対応するブラインドスポットモニター
- 3D表示対応パノラミックビューモニター
などが発表されています。
地域やグレードによって装備内容が異なる可能性があるため、日本仕様の詳細は正式発表を確認する必要があります。
新型レクサスNXの価格はいくらになる?
2026年9月9日時点で、新型NXの日本価格は発表されていません。
現在レクサス公式サイトで確認できるNX350hとNX450h+の価格は、おおむね以下の範囲です。
| 現行モデル | メーカー希望小売価格 |
|---|---|
| NX350h | 550万円~687万6,000円 |
| NX450h+ | 749万5,000円~772万5,000円 |
※消費税込み。仕様・グレードによって異なります。
今回の新型NXでは、新世代ハイブリッドシステム、ボディ強化、最新安全装備、インテリアの刷新などが行われるため、現行モデルから価格が上昇する可能性があります。
JEREV Blogでは現時点の装備内容から、
| モデル | 新型予想価格 |
|---|---|
| NX350h | 約580万~720万円 |
| NX450h+ | 約800万~850万円 |
程度をひとつの目安として予想します。
ただし、これはメーカーから公表された価格ではありません。
グレード構成や標準装備の内容によって価格は大きく変わるため、正式価格発表後に確認する必要があります。
現行NXから何が変わる?
今回発表された情報を整理すると、新型NXの主な変更点は以下の通りです。
| 項目 | 新型NXの変更内容 |
|---|---|
| 発売時期 | 2026年末以降、各地域で順次 |
| モデル変更 | メーカー公式では「一部改良」 |
| 全長 | 4,690mmへ30mm延長 |
| デザイン | フロント・リアを大幅刷新 |
| HEV | 新世代ハイブリッド+e-Axle |
| PHEV | 新型バッテリー採用 |
| EV航続距離 | 日本仕様140km超を目標 |
| 急速充電 | NX450h+がDC急速充電対応 |
| ボディ | フロア・サスペンションタワーを強化 |
| ステアリング | 360mm小径ステアリング採用 |
| メーター | 12.3インチ |
| センターディスプレイ | 14インチ |
| 快適装備 | Sensory Conciergeを新設定 |
| 安全装備 | 最新Lexus Safety System + |
公式上は一部改良ですが、パワートレインから車体、内外装、安全装備まで広範囲に変更されていることが分かります。
新型NXで注目したいのはPHEVと走行性能
新型NXで特に注目したいのは、NX450h+の電動化性能です。
EV航続距離140km超という開発目標が実現すれば、通勤や買い物など日常的な使い方ではEVとして利用し、長距離ドライブではエンジンも使えるというPHEVのメリットがさらに大きくなります。
一方、NX350hでも新世代ハイブリッドシステムやe-Axle、ボディ剛性向上などの恩恵を受けるため、従来型より走行性能と燃費性能のバランスが改善される可能性があります。
見た目だけではなく、クルマの基本部分にまで大きく手が加えられたことが、今回の新型NX最大の特徴です。
まとめ
レクサスは2026年9月1日、新型NXを世界初公開しました。
メーカーによる正式な扱いはフルモデルチェンジではなく一部改良ですが、新世代ハイブリッドシステム、PHEV用新型バッテリー、ボディ剛性向上、内外装刷新、最新安全装備など変更内容は非常に大規模です。
特に注目したいポイントは、
- 2026年末以降に順次発売
- 全長を30mm延長
- 新世代ハイブリッドシステム採用
- e-AxleとSiCパワー半導体を採用
- NX450h+はEV航続距離140km超を目標
- NX450h+がDC急速充電に対応
- フロア剛性を約25%向上
- サスペンションタワー剛性を約30%向上
- 12.3インチメーター+14インチディスプレイ
- 最新Lexus Safety System +を採用
といった点です。
日本での正式な発売日、グレード、燃費、価格については今後発表される見込みです。
今回のNXは「一部改良」という名称以上に進化幅が大きく、2026年末から2027年にかけて注目されるプレミアムSUVのひとつになりそうです。
参考情報
- LEXUS Global Newsroom「LEXUS、『NX』の新型モデルを世界初公開」
- LEXUS公式サイト「NX World Premiere」
- LEXUS公式サイト「NX」
- Response.jp「レクサス『NX』改良でデザイン刷新! 新世代ハイブリッド搭載で走行性能もアップ」
- Car Watch「レクサス、新型『NX』世界初公開」
※本記事は2026年9月9日時点の公開情報をもとに作成しています。日本仕様の発売日・価格・グレード・装備など、一部にはメーカーから正式発表されていない予想情報を含みます。仕様や発売時期は今後変更される可能性があります。正式な情報についてはLEXUS公式発表をご確認ください。




