自転車と自動車間の事故回避へ!パナソニックがITSの実証実験開始

電機メーカー大手のパナソニックのグループ会社でもあるパナソニック サイクルテック株式会社と株式会社パナソニック システムネットワークス開発研究所は京セラ株式会社、トヨタ自動車株式会社、豊田通商株式会社と連携し実証実験を行う。

ITS(高度交通情報システム)に対応した無線装置を用いて電動アシスト自転車と自動車間の通信による交差点事故回避のための検証が行われる。

自転車事故を減らす取り組み

警視庁が2021年に発表した2020年度交通事故発生状況によると、自転車と自動車間での交通事故は年々減少傾向だが、両者が起因するものが全体の80パーセント、そのうち交差点内での事故は46パーセントとほぼ半数を占める。

また、5社が合同で調査した自転車ユーザーに向けたオンライン調査で60パーセントの人が交差点で死角から接近する自動車に気づかずヒヤリとしたと回答があった。

交差点内における、自転車と自動車がお互いに通信をし接近情報が前もって判断できれば事故減少へ期待がもてる。

そこで、ITS向け周波数760メガヘルツ帯を利用した自転車と自動車との車車間通信による現状把握および意思疎通による交通事故回避の可能性を検証する。

実験内容

出典:https://news.panasonic.com/

2023年3月1日〜3日の期間行われる。場所は京セラ株式会社 横浜中山事業所内テストコースだ。

今回は私有地で行われるが2025年以降の社会実装を目指して今後は公道での実験も継続して行われる。

見通しの悪い交差点に2方向から電動アシスト自転車と自動車が接近中、それぞれが通信をし接近を知らせる。

お先にどうぞなどの意思疎通を可能にし、交差点内を安全に通過できるか確認する。

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